1歳6ヵ月検診で見られているポイントはどんなところなのか?~1歳7ヵ月1週目~
このブログは、だいたい毎週更新しています。
子どもの成長って個人差が大きいです。でも、心配なときに個人差って言われても心配は消えません。
うち的に毎週子どもの様子をブログにしてみて「あ、こんな子もいるんだー」とか、「子どもってそんな感じで発達するんだー」って思ってもらえると嬉しいです。心配が解消されるかはわかりませんが。。。
世の中は世知辛いので、子どもの頃から少しでも基礎能力upをして生きていける子になってほしいと思う親が、子どもの能力upのためにした遊びも紹介しています。
よければどうぞ。
目次
- ○ ①いろんな腕の動かし方をして運動機能up!!
- ・描く力ってどんなふうに育っていくの?
- ○ ②はらぴーの1歳6ヵ月検診。
- ・1歳6ヵ月検診で課題ができなければ問題あり?
- ○ ③よーいドン!せーのっ!…などのかけ声は、能力upのキッカケ!
- ・言葉を伸ばすには、まずは雰囲気を理解するところから。
- ○ どんなことをすると子どもの成長にいいの?
①いろんな腕の動かし方をして運動機能up!!
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わが子(はらぴー):「 」
親:< >
” ”:親が意識して覚えてもらおうと喋った言葉
大人:『 』
検診時の保健師さん:【 】
※上のカッコで実際のやりとりを再現します。
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ある日…。
はらぴーが何かで喜んだときに、手を体の前で動かしたときのこと…
<うわ、太鼓叩いてるみたい!!たいこー、ドンドンドン!!(太鼓を叩くようなジェスチャー)>
「(よくわからんけど、大人がなんかやってるから楽しくなる)いひひひー。」
<いくで、はらぴー。たいこー…ドンドンドンドンドンドン!!!>
「あはー。(腕を早く動かしてジタバタしてるのが楽しいのか、テンションが上がるはらぴー)」
<もう1回~…たいこ~~~、ドンドンドンドンドンドン!!>
「(むっちゃ笑いながらマネる)いひひひひひーあはーーー。」
<もう1回!!……た・い・こぉ~~~~~…………>
「(間をもたせると予期して喜ぶ)※∞○☆√◆!!」
<そうやな。ドンドンドンドンドンドン!!やなー。>
テンションが上がり、体がぶつかるくらい近づきながら太鼓ドンドンを楽しむ。
<ドンドンドンドンドンドン!!>
「∞○☆※!!」
<楽しいねー。(内心そろそろ飽きる親)>
「※∞○☆!!」
<太鼓ドンドンドンしてるなー。>
「※∞▽√◆!!」
<う~ん。楽しいねー。(徐々にフェードアウトを試みるも、はらぴーはなかなか終わらない)>
「あーあーあー!!(太鼓ドンドンをしない親に気づいて、やってくれと言いたそうなはらぴ。)」
<えー、まだやんの?!…太鼓~…ドンドンドンドンドンドン!!!>
「あはーーー。(笑って座る)」
<じゃー、すーわろっとー。(座ってそのまま横になる)>
「(乗ってくるはらぴー。しかもその上で太鼓ドンドンをする!!)」
<うっうっうっ!!!やめてくれー…。>
描く力ってどんなふうに育っていくの?
太鼓ドンドンで遊んでから、“これって腕を動かすにはいいなー”って思いました。
なぜかと言うと、大人は腕を動かす過程で肩~肘~手首~指先まで、いろんな角度でいろんな動きをします。
でも、1歳7か月頃の子って、まだそこまで動きません。可動域はそんなに広くなくって、肩とか前後・上下もきっちり動きません。動かしているうちにだんだんといろんな動きをしてくるので、ざっくり言うといろんな体の動かし方をするといいです。
なので、この腕の動きもキッカケになるしいいなーって。。。
こんな腕の動き、今後お絵かきするときにわかりやすく出ると思います。
これくらいの時期って殴り書きが主流です。
でも腕とか肘の可動域が広がって動くと、肩と肘を開いて閉じての連携をして”ぐるぐる丸”が描けるようになります。身近にぐるぐる丸を描ける子がいる人は観察してみてください。たぶん、脇を上げて描いてると思います。
絵はその後→まっすぐの線→丸(形を意識して動きを止めれる)→いろんな形を描けるようになるので、その線を工夫していろんな絵を描きます。
十字のような”絵の上に絵”とか、顔のような”絵の中に絵”みたいな絵は、経験値によっても変わりますが、だいたい3歳前後頃なので1つの目安にどうぞ。
他にも目安として、3歳で十字,4歳で四角,5歳で三角…みたいな感じです。
②はらぴーの1歳6ヵ月検診。
またある日…。
この日ははらぴーの1歳6ヵ月検診。
待合に行くと、いろんなおうちの子どもと親がいてる。キャッキャ笑って愛想のいい子,お母さんから離れない子,キャッキャまではいかないけど、2人だけで楽しく遊んでいる子。
その中、はらぴーはかばんに入ってるおやつを取ろうとすることに、やや心配になる親。
<いやいや、みんな遊んでんねんから、おやつは後で。とりあえず座ろ。>
<こういうところでママ友できる人って社交性も社会性も高いんやろうなー。>
<うんー。ちょっとうちの家族にはないなー。エへへへへへって愛想笑いして、どう反応したらいいかわからへんわ。>…と、自分たちにはない力にすごいなーと会話していると検診が始まる。
カエルがぴょ~~~~~んの絵本。紹介しながら読んでくれる。
その後、保健師さんの話,お医者さんの話,身体測定などをしていく。
待ってる間………
「あ!!」
<あ、いっぱいくだものあるなー。ぶどうどれやろな~?>
「ん!」
<お、正解~!!>
と裸になって順番を待ってる間に何度か遊ぶ。
<もうこの時点で今日の課題はクリア~やな。>
で、実際保健師さんと話をしながら課題をすると、緊張して聞かれたものを指ささず。
【あ、車、ブーブーどれかな~?】
<………。>
【緊張してるかな~。。】
<はらぴ、まじまじ見てやんと。車どれ?>
「………。」
【やっぱり緊張してるかなー?】
と保健師さんにとっても気を遣わせるはらぴ。
結局、話をしてから課題は6個中3個クリア。
1歳6ヵ月検診で課題ができなければ問題あり?
1歳6ヵ月検診よくある光景。
絵を見せられて、【○○どこかなー?】って聞かれる課題。
子どもが大人の話を聞いて、応えてくれるかを見る大事なポイントです。
この課題のでき方にもよりますが、課題ができると応えることができるとして、今後大人の話を聞いてマネしたりして言葉を覚えていくだろうと予想できます。
まだ未獲得の人は、一旦1歳9か月まで様子を見て、さらに人によっては2歳まで様子を見ます。
今後の言葉の獲得につながる能力なので、ここは2歳6ヵ月検診まで待っておいてほしくないところで、2歳までで応答がない人は、早めに親子教室などで獲得しておくことをオススメします。
問題かどうかは、その加減を見たいところです。
はらぴーのように最初はできなくても…
<よく知ってる動物とか食べ物なら応答してくるなー。>
<まずお母さんとお父さんが喋って、安心な人ってわかると応えてくれるなー。>
<見本を見せたら、やること理解してくれるなー。>………などで応えられたらokです。
緊張しすぎてできない子も、家でできればokですが、その加減は見れないのでだいたい電話での確認があります。
何個クリアするかも重要ですが、知ってる単語量とかもあるので、聞かれた半分くらい応えられたらいいかなと。
………とは言うものの、問題あり…というほどの見方はまだしなくて、あ~今後どう出てくるかなー?!みたいな感覚なので、心配な場合は3~6ヵ月くらいの間で一旦経過を見てもらうのが安心だと思います。
③よーいドン!せーのっ!…などのかけ声は、能力upのキッカケ!
またまたある日…
1歳6ヵ月検診の帰り道。
<おーーーい!どこ行くねーーーん!>
「(行きたい方向と反対方向へ走っていく。)」
<あっちやで。行くで。>
「(全然動かない)」
<おーーーい!>
「(近くの自動ドアに吸い込まれるように行くはらぴ。)」
<ちょ、ちょ、ちょ。そっちには行かないよ。>
<よし、ほんなら、あっちまでよーいドンしよ。>
「(全然向いてくれない)」
<(ちょっと抱き上げて、よーいドンのポーズを見せる。)よーいドン!>
目に入るとよーいドンができる。そのまま気持ちを乗せて移動。それはそれで楽しそうなはらぴー。
言葉を伸ばすには、まずは雰囲気を理解するところから。
だいたいこれくらいの年齢になると、”よーいドン!“という言葉はわからなくても、急に走り出す親を見て、雰囲気を掴んでマネて遊んでくれたりします。
この雰囲気を掴みことを繰り返してると、雰囲気と言葉が合わさって、言葉の意味を理解してくれます。「毎回、このタイミングで”よーいドン!”って言うなー。”よーいドン”=走り出すかな~」って感じで。
雰囲気を掴み始めるのは、ずーーーっと前から。だいたい6~8ヵ月くらいからは始まっています。
この頃、雰囲気を読み始めて、それが徐々に上手になるので人見知りが出てくるというわけです。
なので、6~8ヵ月頃は話しかけたり変な顔をしたりジェスチャーをしたりすると、子どもはわかりやすく”違い”を見れるので、今後の理解面にはいいです。
うちでは、1歳6ヵ月検診前後くらいから公園や買い物に出かけるとき、ちょっとしたスペースがあるところでは、だいたい毎週<よーいドン!>と言って遊んでました。
走って止まって走って止まって……部活の練習か!!ってくらいに。
すると、”よーいドン!”は走るものってことを理解していって、その後親の中から”よーいドン”が忘れ去られていって2~3週に1回くらいのペースになり、2歳過ぎを迎えた頃に自分で「よーいドン!」と言って走る遊びをしていました。
ちなみに、まだ子どもからの応答もまだだし、<よーいドン!>って言ってもスルーされる方は、まずは”見せる”ことをチャレンジしてみてください。
親が今からこんな遊びするよーってことを。そこで興味を持たせるところは大事だと思います。
処理が1つのこの年齢に耳からだとどうしても伝わりにくいので、目から伝えてみる。
よければどうぞ。
どんなことをすると子どもの成長にいいの?
今週は『いつもの時間+30秒、子どもの動きを見てみる』をやってみたらどうかなーと思います。
うちせっかちなので、あっちこっち行く子どもを親が向かう方向に向けることが多いです。なので、待つことはあまりなかったかと。
でも、30秒くらい待つと、子どもなりに少し近づいたり、少しのぞきこんだり、少し考えたり…します。
子どもなりに発見したり好奇心が湧いてきたり…そこがあれば、言葉を吸収して理解するキッカケにもなります。ただ、<ドア>と教えられるより、近づくと勝手に動いて不思議でちょっと怖い自動ドアを見てから<ドア>と教えられる方が頭に残りやすい…みたいな。
よければどうぞ。
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合同会社うちもだんLabo.
~こどもとおとなの発達・心理研究所~
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うちでは、奈良市の大和西大寺駅近くや交野市の交野市駅近くでラボ教室っていう名前で、約90分間子どもと大人で一緒に遊んで子どもの能力を伸ばそう!という教室をしています。そちらも、興味がある方はホームページからご覧ください。
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