子どもが遊びから学ぶには、遊びきるのを待つことが肝心~1歳7ヵ月3週目~
このブログは、子どもが生まれてから記録したものを、ほぼ毎週ブログにしたものです。
毎週の子どもの写真や記録を元に書いたもので、何歳頃にどんな成長をしているのかを、わかるようなわからないような文章で書いています。それと、年齢に対して、子どもってどんな発達をしているのかも書いています。
よければどうぞ。
目次
- ○ ①ペットボトルに入れるおもちゃで熱心に遊ぶはらぴー。
- ・子どもからしたら興味深いってことが成長のもと。
- ○ ②型はめで遊ぶときも一生懸命。
- ・入れる遊びばっかりだけど、させたほうがいい遊びってあるの?
- ○ ③大人の言葉に反応して、ジェスチャーで応答してくれる。
- ・言葉は目に見えて成長は見えないけど、徐々にいろんなことを吸収してるみたいです。
- ○ 今週の子どもが成長する遊び。
①ペットボトルに入れるおもちゃで熱心に遊ぶはらぴー。
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わが子(はらぴー):「 」
親:< >
” ”:親が意識して覚えてもらおうと喋った言葉
大人:『 』
※上のカッコで実際のやりとりを再現します。
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保育園の作品展みたいなやつで、ペットボトルの口に緩衝材のプチプチを細く丸めたやつを入れるおもちゃをもらってくる。
<持って帰っていいねんて。>
<へー、よかったやん。>
<家で遊ぶんかな。>
<どうやろなー。>
家に帰って、もらってきたものを出す。
「あー!ちょーらい!!」
<はい、どーぞ。>
座り込んで、ペットボトルの中にプチプチをゆっくりじーっと集中して入れる。
大人がその場を少し離れても、黙ってじーっと遊んでる。
<へー、めっちゃ集中して遊んでる。>
この後、ご飯のタイミングで横に寄せると怒るはらぴー。
ある日…
保育園の作品展みたいな日に、ペットボトルの中にプチプチの緩衝材を筒状に丸めたものを入れるおもちゃを見せてもらう。
<へー。これで遊んでたんや。>
<みたいやな。>
<持って帰っていいねんて。>
<家で遊ぶんかな。>
<どうやろなー。>
家に帰って、もらってきたものを出す。
「あー!ちょーらい!!」
<はい、どーぞ。>
座り込んで、ペットボトルの中にプチプチをゆっくりじーっと集中して入れる。
大人がその場を少し離れても、黙ってじーっと遊んでる。
<へー、めっちゃ集中して遊んでる。>
この後、ご飯のタイミングで横に寄せると怒るはらぴー。
子どもからしたら興味深いってことが成長のもと。
子どもたちって、何が楽しいん?って思うことでずーーーっと遊んでます。
遊んでるっていうか……取り組んでる…みたいに、じーーーっとずーーーっと。
で、たぶんこのペットボトルに入れる遊びも淡々と取り組んでました。
(ここから先はイメージです)
「ここの細いところに入れようとすると、手をこうやって動かして……あー!!ズレた!!
くっそー、じゃあこうやったら入るか。んー、入らない…。」みたいな感じで、いろいろ集中して、これを繰り返して成長していきます。
子どもは今回の遊びでは、無意識にペットボトルの口までの距離感・手の動かし具合などを見ながら遊んでます。
細かいことを言うと、ペットボトルの固い口に、プチプチが柔らかいからくしゃってなって「おかしいなー?!入らない…。」ってなったり、ほんとにいろいろ感じながら遊んでます。
片手でプチプチを持って、片手でぺットボトルを持って入れたら、安定するし上手に入れられるんだけど、両手で上手に入れることはまだできません。
というより、まだ両手の連携技はできません。
なので、片手にプチプチを持たせて、ペットボトルは親がホールド。
あとは、子どもが狙いを定めてゆっくり、でも大胆に遊びに集中できるようにして待ってあげると、子どもはよりプチプチをペットボトルに入れる遊びに集中して遊べると思います。
ここまできたら、もはや遊びではないですが、子どもからしたら遊びになるんだと思います。
②型はめで遊ぶときも一生懸命。
またある日…
友達から車型の型はめのおもちゃをもらってきて、何度も遊んで楽しそうなはらぴ。
<おー、上手ぅ~。>
「へへへへー。」
<めっちゃ嬉しそうやん。>
<めっちゃわかりやすい喜び方。>
「まう~(丸)。」
<それ、四角な。>
「しあう~。」
<そうやねー、四角やねー。丸はこっちやねー。>
「まう~。(丸)」
<それ三角な。>
<あー、全体的に形は丸でいくってことねー。>
「まう~。」
<もはや、なんでもいいんやん。>
入れる遊びばっかりだけど、させたほうがいい遊びってあるの?
ペットボトルにしても型はめにしても、入れる遊びって、この頃の子どもたちには結構奥が深いです。
形を見る・認識する・形を見比べる・素材とか大きさ,形の違いを触って感じる・“一緒”ってことを知る・手をいろんな方向に動かす・力の入れ具合を知る……などなど。
イヤイヤ、当たり前やんってこともありますが、その当たり前を学んでいる時期でもあります。
大人が参戦すれば、型はめのおもちゃを使って…
おままごと・どうぞ,ちょーだい遊び(近くに人がいるなら、その人に渡してくる遊び)・(いいなら)投げてみる・滑らせる,転がす遊び……などなど。
こちらもいろんな遊びができます。
なので、入れる遊びだけで十分!!!
…というわけではなく、他の遊びをするなら、まずはおもちゃを使って遊んでみると楽です。
変に考えなくていいので。
いつも同じ遊びになってきたら、型はめのおもちゃを変身ベルトにしてみるとか、人形に見立てて演劇を繰り広げてもokです。
この時期、特に1つの遊び方にこだわらず、いろいろ脱線すると、2歳~3歳以後の発想が柔軟になります。
大人も発想豊かにしてチャレンジを!!!
③大人の言葉に反応して、ジェスチャーで応答してくれる。
ストローを差して飲むふた付きのコップを持って、ずっと高い声で喋ってる
「あーてーて。…あーてーて。」
<あーけーて、ね。ずっと喋ってるやん。しかも、ちょっと左右に揺れてるし。>
「あーてーて。」
<はい、どーぞ。>
ストローでは飲みきれなかった分の、アクエリアスを薄めたやつを飲む。
「あーてーて。」
<もう開いてるよー。>
「あーてーて。」
<開けてって言うのが楽しいのか、開けてって言ったら飲み物くれると思ってるのか、どっちで理解してんのかわからんなー。>
<ほんまやなー。じゃあ、ねんねーは…?>
「ねんねー。」
と言いながら、その場で座ってる姿勢からゴロンと寝転ぶ。
<ほんまやねー、ねんねーしてるなー。>
「ねんねー。」
はらぴーが起きてくるので、止めてまた横にさせる。
<え、ねんねやろ?!ねんね-。>
「へへっははー。」
横にされて嬉しがるはらぴー。
また他の日では、以前UFOキャッチャーで取ってきたトイストーリーのポテトヘッドにジュースをあげに行くシーンがある。
「どーぞ。」
<へ~、ポテトヘッドにジュースあげてきたん?>
「うーん!」
<そうなん。おいしいって言ってるかな??>
「うーん!」
またポテトヘッドのところに行って、ジュースをあげるフリ。
<え、ジュースあげてきたん?>
「うーん!」
このやりとりを5回くらいして、キャッキャ笑いながらジュースをあげに行っては戻ってくる。
<ま~たジュースあげて…>
「うーん!」
<もう、喋ってんの聞かんと返事してるやん。>
言葉は目に見えて成長は見えないけど、徐々にいろんなことを吸収してるみたいです。
ただ、吸収って言っても、大人がいろんな喋り方をするほうが吸収しやすいので、しっかり吸収してほしい場合は、大人が少し意識する必要があります。
どうするかっていうと………
このポテトヘッドの例で行くと、私は<ポテトヘッドにジュースあげてきたん?>と何度も言ってたし、はらぴー的には途中から上げて戻ってきて聞かれるってことが楽しくて繰り返してたんだけど、子どもの成長を意識するなら…
<ポテトヘッドジュースおいしいって言ってた?>,<ポテトヘッドジュース冷たいーって言ってるなー>,<ポテトヘッドにりんごジュースあげてきたん?>など、言い回しを変えていくといいです。
他にも、”ポテトヘッド”など主語や述語の部分、ここはどっちでもいいですが、どちらか固定にすると、2語文に繋がっていく会話にもなります。
『ポテトヘッド』+『おいしい』+『言ってた?』
『ポテトヘッド』+『リンゴジュース』+『あげた?』
…など。もはや3語文ですが、子どもはどこかを聞いて2語文にしてくれます。
『りんごジュース あげた~』みたいに。
まだ2語文になるほど息は続かないし、単語で喋るくらいの理解力ですが、早めにたまに意識して喋るのも、子どもの理解力を増やす1つの方法かもしれません。
今週の子どもが成長する遊び。
今週は、”子どもが知ってる言葉に合わせて、大人が行動する”です。
どういうことかと言うと、うちの場合で言えば「あーてーて。」です。
子どもが言った通りに大人が反応することで、より言葉が伝わった感を感じてもらえると嬉しいです。
もし子どもが「ねんねー」と言えば、大人はその場でゴロンと横になればいいし、まだ動作が言葉になってない子なら、「りんご」と言えばりんごの写真とか実物を見せてあげたらいいし(なければスマホで画像検索!!)、「ぞう」と言えば<パオーン!>と象の物まねをすればokです。
今後、言葉をより理解していくには、”伝わった感”が大事です。
でも、相手し続けると疲れるので、そこはほどほどに。。。
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合同会社うちもだんLabo.
~こどもとおとなの発達・心理研究所~
TEL:050-5578-8374
e-mail:uchimodern@gmail.com
うちでは奈良市の大和西大寺駅近くや交野市の交野市駅近くで、子どもの発達を伸ばすあそびの教室をしています。そちらも、興味がある方はよければホームページからご覧ください。
遊びながら、言葉の理解や表現,コミュニケーション,気持ちの理解,自信や好奇心などを身につけてもらうことを目指しています。
あそびの教室だけじゃなくて、ブログのことやお子様のことでも何か聞きたいことがある方も、よければご連絡ください。