臆病な子への対応ってどんなことができる?(前編)〜2歳2ヶ月2週目〜
このブログは、毎週末くらいに更新しているブログです。
わが子をベースに、どんな時期にどんな様子だったかとか、小さい頃に発達の基礎力を高めるためにどんなことがオススメなのか…などを書いてます。
キチキチしたブログじゃないので、「これ、前書いてたし〜」とか「言いたいことがわからない…」みたいなことって起きます。あらかじめご了承ください。
目次
- ○ 気持ちが折れるギリギリで復活して、気持ちコントロール力upを狙うも失敗した例。
- ○ 高いところや足場が不安定なところは怖がる…ある日。…というか、公園では毎回。
- ・“臆病には何かしらの過敏さが隠れている”ってことを知っておくと、子どもを見る目が変わります。
気持ちが折れるギリギリで復活して、気持ちコントロール力upを狙うも失敗した例。
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わが子(はらぴー):「 」
お父さん:< >
お母さん:≪ ≫
親以外の大人:『 』
※上のカッコで実際のやりとりを再現します。
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毎週末、公園に行って遊ぶことを心がけてる両親。
でも人が増えてきて、大人の付き合いとかキョリ感が苦手な親は人が増えてくると公園から離れたくなる気持ちに…。
<もうすぐ公園や。がんばれ!歩くんだ!>
「抱っこしてぇ〜。」
<もうちょっとやん。じゃー、あそこの…見える?あそこな。あの木あるやろ。>
「…うん。うん。」
<あそこまで歩いて。そしたら抱っこするからな。>
「うん。…抱っこして〜。」
<いやもうー、頼むわ。もうちょいや!>
≪はらぴー。がんばれ!もうあとちょっとやで。≫
「抱っこしてぁ抱っこぉ抱っこぉぉぉ。」
抱っこしてもらえる見込みのあるほうを探るために、両親の間を行ったり来たり。
<ほら、木に到着!付いたやん。抱っこするから。おいで〜。>
「うわぁぁぁぁん(泣)」
木の2メートルほど手前で、抱っこしてもらえないことに耐えきれずしゃがんで泣く。
<2メートル遅かった。。。>
≪はらぴー、お父さん抱っこしてくれるって言ってるで。≫
<ほら、抱っこするからおいで。>
「うわぁぁぁん(泣)」
<もうちょっとやったのに…残念。>
父親、はらぴーへお迎え。
<抱っこしてほしかったん。そうかそうか。
あそこの木に着いたら抱っこするって言ってたからな、そこまでは一緒に行こ。>
少しずつ泣き止むはらぴー。でも、動こうとはしない。
<じゃあ、一緒に行こ。よいっしょ。よいっしょ。>
ほぼほぼ父親に後ろから押されて進むはらぴー。
<ここの木まで到着〜!!!着いたな。>
「うん。」
もうどこに着こうが、どうでもよさそうなはらぴー。
<んじゃ、抱っこしよ。>
「うん〜。」
と、一件落着…させた感じ。
高いところや足場が不安定なところは怖がる…ある日。…というか、公園では毎回。
「あ!公園ー!」
<ほんまや!行こう行こう!!!>
荷物を母親に任せて、遊具へわぁーっと向かうはらぴー。
早速、いくつか段差を登ってゆるやかなローラーすべり台へ。
「お父さんおーい!お母さんおーい!」
<おーい!>
「いくでー。」
<しゅ~~~、楽しいね〜。>
「もう1回!」
<いってらっしゃ~い。>
この後も何回かすべり台へ。
次は、足場がぐらぐらする遊具へ。
地面から10センチくらい浮いてる橋なんだけど、チェーンでぶらさがってるので少し揺れて不安定に。
「怖い…」
<大丈夫大丈夫!はい、お父さんの手持って。>
「怖い~~~」と戻る。
<え~~~、行こうよ~。>
「あ!見て!あれしよ~♪」
<もうすでに気分切り替わってるやん。>
次は、床が木や鉄でできた安定するタイプではなく、網状のロープが床になってる遊具。
アスレチックとかによくあって、アミアミで下が見えて怖いけどアミアミロープの上を歩けるかな~みたいな遊具。…めっちゃ説明ヘタ。
<え、これすんの?>
「怖い~。」
<そりゃそうやと思うで。>
≪楽しそうに見えたんやろけど、これは怖いわ。≫
<じゃ、やってみよっか。おいで。一緒に行こ。手持って。>
「怖い~~~。」
そして戻る。結局、いろんな種類のすべり台を楽しんで、いろんな種類の段差を登ってジャンプして…おしまい。
<あの遊具とかあの遊具とか、いろいろチャレンジしてほしいよな。>
≪ほんまに。はらぴー、次はあっちで遊んでみよっか?≫
「ん?」
≪ほら。あの橋渡るの行こ♪≫
「え?いや~。こっちで遊ぶぅ~。」
<今日、結構がんばって遊具多いところに来てんけどな~。>
「あ!見て~!いくでー。ぴょん!」
<お~。ナイスジャンプ!>
“臆病には何かしらの過敏さが隠れている”ってことを知っておくと、子どもを見る目が変わります。
過敏さって、いろいろあります。
このお話を読む前に、下に書いた、【過敏一覧表】を見て、自分の子はどこの過敏さがあるのかを見ると、話が少しだけわかりやすくなると思います。
はらぴーの場合…
揺れる系・砂とか嫌系があります。
遊具で遊ぶ場合、揺れる系の遊具や砂など手をつく状況だとイヤ〜が発動します。なので、遊具で思いっきり遊ぶことはあんまりしません。
特に揺れる系は、体の筋力や動かすことがヘタな子だと、揺れるのに体を安定させられないので、より怖がります。
なので、遊具で遊ぶときは怖がるし、チャレンジしないし、手とか汚れたらすぐパンパンします。
大人で言えば、プールの上の四角い板でめっちゃ不安定やのに、そこに全身全力筋肉痛の状態で、板の上には汚めのじゃりじゃりの水が乗っている上を、『バランスを取りながら乗ってね♪』って言われてるような状況です。
…すっごいわかりにくいですけど。。。
大人は遊具をひょいっひょいっと登れますが、もし揺れ系や砂とか嫌系が5倍増しくらいで子どもが感じてるとしたら…
…って考える方が、イメージしやすいかもしれません。
このへんに過敏さがあると、嫌がることをある程度避けながら、どうしても必要なことは体験しないといけないです。
じゃあ、過敏さがあるってわかったけど、どうするのか…?
それはまた次回にしますが、一旦は下の一覧表を見て、何に対処するのかをまず確認してください。
占いやったら、自分が何タイプになるか…みたいなもんです。
【 過敏一覧表(ネットで調べたら出てくるワード) 】
感覚には、基本的には過敏と鈍感の2つがあると思ってください。
※イメージをつかみやすいように書いています。状況によって、過敏・鈍感のどちらに入るかは少し捉えが変わりますが、一旦はこんなイメージです。
▼▼▼揺れる系(前庭覚)▼▼▼
→過敏パターン(姿勢を安定させるほどの筋力や運動神経がないと体が安定しないので、より怖がります。)
●たかいたかいをしたときに、あんまり喜ばない。抱っこしてクルクル回るのとかもイヤ。
●高いところとか行くと、立つ位置、座る位置の面積が狭いとすごい怖い。
●遊具の地面揺れるやつとか絶対イヤ。
●ロープ登って上に上がる遊具とかも絶対イヤ。
●ジェットコースターとかコーヒーカップとか怖がる。
→鈍感パターン
●揺れる刺激を求めてるので、ソファやベッドの上でめっちゃジャンプし続ける。
●高いところからジャンプするとかもかなり好き。
スリルを求める。
●たかいたかいとか、ロープ登って上に登るとか、めっちゃ好きで何度もやりたい。
▼▼▼ボディイメージ・体で圧を感じる系(固有覚)▼▼▼
→過敏パターン
●ぎゅ~ってされるのとか、あんまり好きじゃない。(ぎゅ〜ってするのは、皮膚にも当たるので砂とか嫌系の子にもあります)
●体に圧かけられるのとかイヤ。
●もう距離感近い人って苦手。
→鈍感パターン
●体の一部をぎゅ~っとされると、何度もやってほしそうにする。
●マットとか布団でくるまれるの好き。
●体がどう動いてるのかとか、体で感じにくいため、ボディイメージが付きにくい。(経験いっぱいさせてても…)
●走ってるときに膝とか曲がってない。よくコケる。
●いっぱい揺れたり、体が動いたりすると、体のイメージが湧きにくくて怖い。
▼▼▼砂とか嫌系(触覚)▼▼▼
→過敏パターン
●手汚れたらすぐに洗いたい。
●できれば、冬でも半袖・半ズボンでいたい。長袖とか触れるのNG。
●服のタグとかもチクチクしてイヤ。
●アクリル・ウールより綿素材派。
●予防接種とか、すごい痛がる。
→鈍感パターン
●”箱の中身はなんだろな?”みたいなクイズは、いくら触っても何が入ってるかわからない。
●鉛筆とかスプーン・お箸など、なかなかうまく使えない。(ボディイメージ系と合わさってる)
▼▼▼偏食系(味覚・こだわり)▼▼▼
→敏感パターン
●触感とか味にうるさい。葉もの・穀物・ご飯など、いろんなものに対して好みが激しい。
●このメーカーの食べ物はいけるけど、このメーカーのはちょっと…とか言う感じ。
→鈍感パターン
●何でも食べてくれる。でも、なんでもおいしいって言う。
●いいものを食べてても、味の違いがあんまりわからない。
▼▼▼耳ふさぎ系(聴覚)▼▼▼
→過敏パターン
●救急車,掃除機,ドライヤーとか、基本的にうるさいものはイヤ。耳をふさぐこともある。
●うるさい教室の中,大きい音でのリズム体操,合奏とか、やっぱり音がイヤ。その場から離れる、教室から飛び出たくなる。
→鈍感パターン
このパターンは聞かないかなー?!
▼▼▼見たものに飛びつく系(視覚・落ち着き)▼▼▼
→過敏パターン
●見えて気になるものを発見すると、すぐに向かっていく。
●注意が移りやすい。
●何かに注意すると、他のことが全然見えなくなる。
…ただこの場合は、視覚に過敏というより、注意面として見るので、過敏とは違いますが書きました。
この年齢でここがあると子どもの動きはとっても増えるので、毎日追いかけてゼーゼー言う感じで、育児苦労します。
今回はもう長くなってきてるので、どんな対応ができるかは、また次回にしますー。