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2歳のブログ

前やったことを思い出しながら状況を読み始めてくる、2歳の子どもたち。〜2年3ヶ月4週目〜

このブログは、子どもの記録を元に、その頃どんな成長だったか、発達的にはどんな時期なのか…などを書いてみたブログです。

育児を過大に励ますようなことは書いてませんが、普段のちょっとした参考程度にはなるかと思います。

よければ見てってくださいー。

目次

人生初、ゆで卵の殻むき。

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わが子(はらぴー):「 」
お父さん:< >
お母さん:≪ ≫
親以外の大人:『 』
※上のカッコで実際のやりとりを再現します。
子どもの成長で、人によって意識してもいいかもって思うところは"check"って書いてます。

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休みの日の朝、
<はらぴー。たまごの殻、一緒にむいてみよー。>
「ん?」

「卵ぉ~。」
<そうやなー。卵やでー。これなー、コンコンってして…こうやって、殻を…べりって…むくねん。>
卵をむくところをまじまじ見る。
<やってみる?>
「うん。」
<まず一緒に。コンコンって。>
「コンコン…」
<あ~、コンコンっていうねんけど、腕動かして卵をコンコンってしやな。もう1回やってみて。コンコンって。>
「コンコン…」
<そう!ナイス!さっきより力強くなった。上手やわ~。もっとコンコンって。>
「コンコン…」
<そうそう。>


----check-----

ここで、力の加減がわかりにくくて力が強くなる子って、いくらゆで卵でも”それ割れまっせ”って言いたくなるくらいの勢いでゴンゴンします。
この時期のそういう方って、体の動いた具合とか力加減とかが頭に対して伝わりきらないとか、弱くしてるけど体に思ったより力が入っちゃうことが多いです。
いっぱい体を動かすことも大事。でも、できればそれ以外に遊具とか物を使って遊んで、遊びの中で”狙う・調整する”などの動きが出るように遊ぶと、力の加減がわかりにくい子にとっていい遊びになる。
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<殻割れてるやろ~。ここな。次はこれをベリッてめくってみよ。見ててな、お父さんの。…こんな感じで。>
「ベリッ…」
<そうそう。あってるでー。もうちょっとやってみて~。>
「………(黙々と殻をめくってる)」
<上手にむけたなー。>


-----check-----

この時期、卵が多少ボロボロでも”できた!”っていう感じで自信にもなるし、またやってみたい!みたいな素直な気持ちって出てきます。
これが、2歳後半~3歳を超えてくると、卵のきれいな形…みたいなものが経験からわかってくるので、”もっときれいにむきたかったぁ~”みたいなことで、言葉にはできないけど泣いて崩れていきます。
大人にとっては、<残念やったなー>と声をかけたくなりながら、泣く時間が長いと<もうしょうがないやん!>ってバッサリいきたくなるやつです。
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…後日……
卵の殻向きに再度チャレンジ。
「卵?コンコン?」
<そうそう。よく覚えてたなー。また一緒にコンコンしよっか。>
「うんうん。コンコンするー。」
…というやりとり。

この時期、状況を読めてくるのは前やったことを覚えていることが大きいから。

なので、いろんなことを経験させてみましょう!…みたいな話になってきます。

上にも書いたみたいに、この時期くらいから1回やったことは覚えていることがより多くなってくる時期です。
子どもは言葉にならなくても、様子を見てたら<前のこと覚えてたん?>って言いたくなるような様子もあります。

いろんな経験をすると、「あ~これ前やった、あれね!」みたいなことをたくさん思うようになって、物や状況を見るだけで、「○○するの?」って考えられるようになる時期です。

その後、<今日はちょっと違うねんな~。>と言われて、半熟卵の殻を半分だけ割るとかいう経験をしてると、「卵って割るだけじゃなくて、そんなやり方もあるんや!」っていう、同じ物でも違う経験をして、少しずつ”そんなときもある”って思いながら、違いを学んでいくわけです。


この前のブログの終わりに、なんで2歳6ヶ月頃に大きい・小さいを聞かれる課題をするのか…って書きました。
ゆで卵の例でわかるかわかりませんが、2歳6ヶ月くらいの子は…
①卵を全部むくバージョン
②卵を半分むくバージョン
…の違いは、卵がゆでなのか、半熟なのかを見て理解できるからです。
これが1歳後半から2歳初めくらいの子には、“卵は全部殻むくもの!”ってなるので、この違いを理解するのって難しいわけです。

なので、それを大小や長短の課題を通して、2つの違いを理解してるかを見て、2歳6ヶ月レベルなのかを見ます。
なので、大小がわかることがいいんじゃなくて、違いを理解してるかを見るってことです。

…めちゃ長文で熱く語ってる感じになってますが、ニュアンスわかりますかね??
まぁ、そんなところ見てるんやなー、だから課題ができないといけないわけじゃないんやなーって思っといてもらえたらokです。
肝心なのは“でき方”なので、課題ができなくても気を落とさないでください。


ちなみに、いろんな経験って書きましたが、それって具体例がなくて難しいですよね。
自分でも言っておいて、何をどうすれば?って思います。

この時期であれば、前にもどこかの記事にも書きましたが…
“いつも遊んでる遊び方を少し変え続けること”がいろんな経験になります。

ボールコロコロして、キャッチボールしてるなら、バウンドを取り入れてみたり、1人が階段の上から落としてもう1人がキャッチしてみたり。

おいかけっこしてて、いつもは追いかけてるけど、今日は追いかけてもらうとか、タッチの代わりにしっぽ取りにするとか。

ゴミぽいとかお皿を運ぶお手伝いをしてくれてるなら、今回はいつものゴミ箱じゃなくて台所のゴミ箱へ…とか、お皿はテーブルじゃなくて食器棚に片付けてもらうとか。
…です。

ゆで卵の例がわからなければ、このへんの例も壊滅的にわからなくて恐縮なんですが、この時期はいつもと少し違ったことをして、そこから違いを見て学ぶ時期なので、こんなふうに少し変えて経験してもらうことをオススメします。

よければどうぞー。