言葉の理解力upのためにやっておくといい質問の仕方。〜2歳4ヶ月1週目〜
このブログはだいたい毎週更新しています。
子どもの記録や様子を振り返って、ブログにしています。
この時期の成長の具合だけじゃなく、この時期はどんな発達をしているのかも少し書いてます。
よければ何かの参考にしてください。
今回のテーマはタイトルの通りですが、長い目で3歳くらいまでを目安に思いついたときにやってもらえれば、言葉の理解力upにつながると思います。大人の質問を理解して答えるベースを作るキッカケにもなります。
よければ試してみてください。
目次
アドベンチャーワールドでのある日…
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わが子(はらぴー):「 」
お父さん:< >
お母さん:≪ ≫
親以外の大人:『 』
※上のカッコで実際のやりとりを再現します。
子どもの成長で、人によって意識してもいいかもって思うところは"check"って書いてます。
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アドベンチャーワールドに行った日のこと…。
入園してすぐにベビーカーを借りて歩いて行くと、すぐに通り道に象さんが見れちゃう。
<あ!象さんやでーはらぴー!>
「ん?あ!象さ~ん!」
なんて平和なやりとりをしながら、いろんな動物を見て回る。
少し行くとパンダを見るか、それとも先に進むかの分岐点でのこと。
<どっちから行く?結構人いるから、パンダ後にして先にイルカショーとか見に行く?>
≪あ~、どうしよっか?はらぴーに聞いて見る?≫
<そうやな。…はらぴー。>
「ん?」
<今から~、パンダさん見るか、お魚のイルカさん見るか、どっち見る~?>
「イルカ行く~。」
≪パンダさん見たいって言ってたけど、先にイルカさんでいいの?≫
「パンダ行く~。」
≪どっち行く~?≫
<どっち行こっか?パンダか~…イルカ…。>
「パンダ行く~。」
<おっけ。じゃあ、もう道順でパンダ行ってイルカ行って…にしよっか?>
≪よし、そうしよ。≫
「あ!お母さん、パンダ~。」
≪え?どこ?…あ~。パンダの帽子やな~。ホンマやな~。≫
<何?どれ行ってんの?>
≪あの、パンダ柄の帽子とか手で持つ扇風機とか売ってるところ。≫
<あ~~~!それね!>
≪じゃあ~、パンダさんの帽子見に行こっか~。≫
また別の場所で。イルカショーの前の待ち時間。
<ちょっと売店行ってくるわ。はらぴーの飲み物いるな。>
≪ジュースのほうがいいよな。≫
<そうやな。暑いから今飲まへんかったら、うちらが飲んで!っていうストレスになりそうじゃない?>
≪確かに。じゃ、ジュースで。≫
<おけ。…はらぴー。>
「ん?」
<お父さんジュース買いにいくねんけどなぁ。…カルピスか~…リンゴジュースか~…オレンジジュース…どれがいい?>
「オレンジジュース。」
<はーい。オレンジジュースでいい?>
「リンゴジュース。」
<リンゴジュースね。はーい。じゃあ買ってきまーす。>
-----check-----
このへんの時期だと子どもによって…
①質問するといつもの答えで返してくるパターン…。
(<ジュースは何飲む?>「りんごジュース」みたいな感じ。)
②質問して選んでもらおうと思って選択肢を伝えても、いつも最後の選択肢しか言わないパターン…。
(リンゴジュースが好きなのに、<リンゴジュース?それともオレンジジュース?>「オレンジジュース」って答えるみたいな感じ。)
③2択の選択肢は理解してるので、答えられるパターン<リンゴジュース?それともオレンジジュース?>(「リンゴジュース!」みたいな感じ。)
…など、いろんなパターンがあります。
この2歳4ヵ月1週目の月齢では、別にどれでも大丈夫です。
でも、3歳になっても①と②が続いていたら、下に書くようなことを意識してやって理解力upを目指すほうが、同年齢の子ども同士とか大人との会話が楽になります。でも、この時期の2歳4ヵ月くらいからボチボ意識して会話して、徐々に理解力upを目指すほうがオススメです。なんだったら、2歳になった頃のもっと早い段階でもいいくらいです。
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” 質問+選択肢 ”を1セットにして質問するやりとりを、長いことしていく。
” 質問+選択肢 ”をセットに。これはオススメです。
質問だけでは、なんて答えると正解なのかわからず、黙ってしまう子どもたちがいます。
大人はそこから選択肢を伝えます。(<リンゴジュース?オレンジジュース?>みたいに。)
でも、子どもの成長段階によっては、この選択肢が質問に対しての選択肢と思ってない場合があります。
質問と選択肢は別の話だと理解しているってことです。
なので、質問+選択肢にすることで、”この質問に対しては、こうやって答えるんやでー”ってことを教えているわけです。
この経験をいろんな物や場所・タイミングで経験しているうちに、先週書いたみたいな2歳頃の力で返答の仕方を理解して、徐々に質問に対してきちんと答えることができるようになっていきます。
1歳の子は「象さん!>って言ったら、目の前の象さんに対して言うことが多いです。
でもまだ「象さん!」って自分が言ったから、象さんが登場してきた…っていう因果関係みたいなところまであんまり考えません。
これが2歳の子は、「象さん!」って自分が言った言動が象さんの登場に影響したかもってことを思い始めます。
なので、1歳の頃から2歳の年齢の子には、” 質問+選択肢 ”以外にも、子どもが言ったことを実現させることが大事です。
あらかじめジュースを用意しておいて…
<何ほしい?…ジュース?>
「ジュース!」
<はい、どうぞ。>
…ってすぐに渡してみるとか…
≪あぁ~ぁ。おもちゃ投げたからお父さん怒ってるで。ごめんねって言っておいで。≫
「ごめんね。」
<いいよ。もうおもちゃ投げたらあかんよ。>
「うん。」
<はい、じゃあ、何して遊ぶ?>
…みたいに大人が言ったことをそのまま言わせて、どんないいことが起こるかってことを経験して学んでもらうことも大事なことです。
ある程度経験したら、その後、親に言われたことをそのまま言って謝っても、お父さんは怒ってる…みたいな、いつもとパターンが違うことを経験して、違うパターンもあることを学んでかしこくなっていきます。
ちょっと話が脱線しましたが、” 質問+選択肢 ”以外にも、” 子どもが言ったことを実現させること ”も大事なことになります。
次回は、『子どもの語彙を増やしたいけど、絵本の読み聞かせとかでもいいの?』などの話を聞くことがあるので、それ関連の話をしようかなーって思ってます。
実際は、関わりながら会話のラリーを繰り返すのが一番ですが、絵本やおもちゃなどを使って語彙を増やそうとした場合、どんなことができるかなーって考えて書いてみたいと思います。