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2歳のブログ

わかってるはずのことが、違う場所ではできない時期。〜2歳6ヶ月〜

このブログはだいたい月に1回更新しようと思っているブログです。

子どものことを書いた育児書的な物はたくさんありますが、このブログは発達相談で保護者の方と話したこととか、保護者の方が「へぇ〜」って言ったことを主に載せてます。

個性によって、能力upのための遊びとか関わり方は同じように見えても違いますが、ここではだいたいどなたでも使えるようなことを書くように意識してます。

その分、内容がちょっとうすっぺらくなるところもあるので、そのへんはご了承を。

目次

2歳6ヶ月ってどんなもんなのか?

2歳6ヶ月頃って、子どもが困ってることの理由を見立てるのが難しい時期になってきます。

なんでって、この頃の子どもたちはある程度大人と関わって…
“何をどう言ったら、大人がどう動いてくれるのか…”
“目の前のおもちゃをどんな使い方で遊べばいいのか”
…とかがわかってきて、本当にわかってるのか、いつものパターンで対処してるのかわからないからです。

ちなみに、この頃のはらぴー(わが子)は…
----- はらぴー:「 」,親:『 』で表現-----
「一緒にあーそーぼー。」
『いいよー。何するの?』
「はい、おとーさんどうぞ〜」
「はい、おかーさんどうぞ〜」
『おいしそー。ありがと。あむっ、うん!おいしい!!』
「(食べ物)どれ好き〜?」
『じゃ〜、お魚もらおっかなー。』
「はい、おとーさんどうぞ〜」
『あむっ、うん!おいしい〜!!』
みたいなやりとりを、大人が違う遊びに引っ張らない限り、コレばっかりでした。
だいたい結末は、何かを食べるか、選んでもらう…みたいな結末。
みなさんは“これ、何回すんの?”みたいな遊びありませんか?


そして。このやりとりから…わかりますか?
結末はいつも似たような着地点。このへんが、2歳6ヶ月くらいの子のパターン的遊びです。

そして、こんな感じでいろんなパターンを場面によって何パターンかを覚えていて、それを、使って生活してるイメージ。
普段、結構やり取りしてるので、自由にやりとりしてるように見えますが、遊びとかの場面でパターンが出てきます。

じゃあ、なんでわかってることが他の場所でできないのか…?

それは、場所が変わることで“いつもの人といつもの感じで…”が、できないことが大きい理由です。

相談のときに、「家では全然喋るのに、外では緊張して全然喋らない。それで帰る頃に喋りだす。」とか、
「言葉が全然出ない。家ならちらほら喋るのに、外ではなお喋らない。」
…みたいなことがあります。

子どもからしたら、その場のパターン(喋る大人が特定の人,遊んでも何も言われないどころか、なんだか褒めてくれる)がわかってきたから、喋りだすってことになります。

ちょっと言葉がのんびりな子は、パターンを掴めた後に、家のパフォーマンスをゆっくり出し始めるので、外ではなかなか喋りにくいってことです。

ということで、早くにパターンを掴んで喋ってもらうにはどうするのか?!

今回オススメするのは、1つの何かに絞って、子どもに見せるか、関わらせてみるかです。

今回は場所を想定しましょー。

慣れない場所(遊び場をイメージ)へ行く。


遊具あり。他の子いる。他の子の親いてる。音楽流れてる。…みたいな場所をイメージ。
子どもは緊張状態。


子どもが何か気になるものがあるか観察。
あれば④へ。
なくて、親にくっついてる場合も④へ。


気になるものがある場合は、まず抱っこでもお膝でもどこでもいいから安心できる場所から気になるものを見せる。
気になるものがあるなら抱っこのまま、ほんの少し近づいて戻って、行ってみたい気持ちをくすぐる。(緊張高い子はこれの連続。)
気になるものがない子は、大人が周りの子をマネて動いてみたり、流れてる音楽に合わせて動いてみるとかして、この場所怖くないよーってことを見せる。


あの手この手で④をしぶとく継続。
興味をもってくれたら、後は送り出さず、自発的に行けるように待ってみる。
緊張が解けてきたら、最後は一緒に行って、近くで遊ばせる。

年齢や年齢の特徴を考えると、遠回りに見えて、このへんの方法が一番近道だと思います。

ポイントは、言葉で楽しそうやでー!!みたいなことはあんまり言わず、とにかく子どもが観察してパターンを見出すために“見せる”ことです。

1つ何かに安心すると、この場は大丈夫!!と思えるのも、この年齢だからこそです。
何か1つ、楽しめそうなことを見せ続けて慣れるまでが早くなれば、その後の新しい場所も比較的時間が短くなっていく傾向になります。
新しい場所に行きにくくて困ってる方は、最初は根気がいりますが、最初は諦めてチャレンジしてみてください。

言葉に書くと、これほどややこしくて難しそうなことないですよね。